一級造園技能士の実技試験は、使用する竹や石など同じものはひとつもありません。
ですから、どうしても当たりはずれが出てしまいます。
講習会では、実際に実技試験で使用する資材を使って練習することができます。
これは、とても貴重な経験でした。(講習費用は2日間で6万と高いですが、その価値はあると思いました)
ラスボス水鉢
ラスボスは水鉢。これは学校に同じものがあったので分かっていました。半端じゃなく重いです。蹲踞の真ん中に据えた台石の上に乗せるので、絶対に持ち上げなければならないのです。水鉢を一気に台石に乗せるのはどうやっても無理なので、一度役石の上にそっと乗せて一旦ひと息ついてから台石に乗せる方法にしました。なんとか攻略です。
ところが講習会に参加してみると、そこには想定外の「双子の準ラスボス」が待ち構えていました。
湯桶石と手燭石です。

双子の準ラスボス役石(湯桶石&手燭石)
一級課題の自主練習は、知人の畑を借りてやっていました。石は、石屋さんからある程度購入してきたのですが、やはり実技試験本番の石とは全然違います。
蹲踞で使用する湯桶石と手燭石は役石と呼ばれる石なのですが、講習会で本物の役石を見て、あまりの大きさにドン引きしました。
普段役石として練習で使っていた石の2倍はありました。しかも写真でも分かるように下の方がでっぷり大きくなっているのです。水鉢と同様にとても持ち上げることなどできないので、転がして移動させるしかありません。
講習会で役石を据える場所を掘ったとき、穴の広さがやや小さかったようです。役石を転がして穴にずり落としたら、天端を水平にしようとしても、びくともしない。まったく動かせず、にっちもさっちもいかなくなってしまいました。ここで完全にポッキリと心が折れました。気温35℃を超える酷暑もありクラッとして戦意喪失です。一旦離脱し、ドリンクを飲んでしばらく休憩しました。
この状況が本番の試験じゃなくてよかったと考えることにして、気持ちを切り替えました。
役石の穴は、役石の底の幅よりもっと広めに掘ることです。役石を据えてしまってから追加で掘るのは難しいので、据える前に役石の大きさを確認し適切な深さと広さで掘ることが重要です。
水鉢より、役石の方が手強い真のラスボスでした。
はずれの縁石とゴロタ
役石の次は、蹲踞の縁石がどうしてもうまくはまらないのです。講師の先生に聞いてみたところ、ん~この石は難しいな、交換しようと言って交換してくれました(笑) もちろん試験では交換なんてしてくれません!
講師の先生でさえ難しいと感じる縁石が紛れているのです。資材はちょっと余るくらいありますので、難しい石は使わないようにするしかないですね。

延段のゴロタ石も同じです。使いづらい難しい石ばかりな気がしました。
私が一番苦手だったのが、この延段です。しかも試験本番では残り時間の関係で、かなりやっつけ仕事になってしまいました。なので、延段は相当減点されたと思います。

それでも合格できたのは、延段以外の建仁寺垣と蹲踞、景石と植栽の減点が少なかったからなのではないかと推測しています。
講習会のはずれは当たり
講習会では、はずれの難しい資材でいっぱい失敗しておいた方がいいです。実技試験の本番当たりだったらイージーモードになりますからね。
支給された資材によって難易度が結構変わるというのは、やや理不尽な気もしましたが、もしはずれを引いてしまったとしても、そこを乗り越えて対応することも技能のひとつなのだと思います。



