ふたつの名を持つツバキ -椿と海石榴-

今回ツバキの剪定をしてきました。

だいぶ樹高が伸びていたので、少し低めに抑えながら、全体のバランスを見て整えました。

ツバキといえば、萬葉集にこんな和歌があります。

とやかへる
たかのを山の
玉つばき
しもをばふとも
色はかはらじ

※高野の山に咲くツバキは、霜が降りてもその色は変わらない、という意味。

『和漢古典植物名精解』によると、萬葉集には「椿」が詠まれた歌が四首、「海石榴」が詠まれた歌が三首あるとされています。
また、『日本書紀』『出雲國風土記』『延喜式』にも「海石榴」の名が見られるとのことです。

この「椿」と「海石榴」が、どちらもツバキを指すという根拠は、『和名抄』に記されていることによるものだそうです。

なお、「玉つばき」という言葉は、美しいツバキを表す美称として用いられる一方で、植物名としてはネズミモチを指す場合もあるようです。

私が愛用している図鑑に「ネズミモチ別名タマツバキ」と書いてありました。

同じ「ツバキ」という言葉でも、時代や文脈によって指すものが変わるようです。

ややこしいですね〜

【ツバキ<椿>の情報】

  • 不分裂葉
  • 互生
  • 鋸歯縁
  • 常緑樹
  • 葉は硬くて厚みがあり光沢が強い。白く平滑な樹皮が特徴。

【ネズミモチ<鼠黐>の情報】

  • 不分裂葉
  • 対生
  • 全縁
  • 常緑樹
  • 全縁・対生の常緑樹は少ないので見分けやすいのが特徴。
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